2015年08月13日

愛と生と死と

「今日そちらの病院やってます?」


という一本の電話がありました。


「はい、やってます。どうされましたか?」


「二十歳の猫なんですけど、安楽死してください。」


「!?失礼ですけど、こちらにいらしてる患者さんですか?」


「違います。かかりつけは○○の道路沿いにあった病院で、今なくなっちゃったんです。」



 その飼い主さんの仰る動物病院は、院長先生がお亡くなりになり、もう5年以上前になくなってます。と、いうことは5年以上動物病院へは行ってないということです。



 まず、お話しておきたいのは安楽死が決していけない行為ではないということです。ずっと闘病生活が続き、ごはんが全く食べられない・痛み止めが効かない、もうどうにもこうにもならない、というときに、飼い主さんがご希望された場合は検討することもあります。




 しかし、今日電話が掛かってきた飼い主さんは、病気の経過がわからない上、



「おしっこをね、あちこち漏らすようになったから安楽死してほしい。」



と、驚くことを言われたので、即断りました。初診というか、診察もしていないのに「じゃあ、しましょう。」なんていう動物病院は存在しないと思いますけど。





「失礼ですけど、飼い主さんのお名前伺ってもよろしいですか?」


「○○です。」


「○○さん・・・今、そのコ20歳ですよね。20年○○家にいたんですよね?」


「はい。」


「おしっこあちこちで・・・ということはまだ少し動けるということですよね?」


「はい、ほとんど寝たきりですけど、動けます。」


「おしっこを漏らすのが気になるんだったら、サークルといって何か囲うもの買ってきてその中に大きなペットシーツ敷いてあげたりするのはどうですか?」


「ああ!なるほど!」


「○○さん、20歳越える猫ちゃんはほとんどいないんですよ。お話伺ってると、もうそんなに先は長くないと思うんですよ。おしっこね、今まで漏らさなかったのが、急に漏らすようになって気になるとは思いますが、もう少し頑張ってみてもらえませんか?」


「はい。」


「たとえばその猫ちゃんが寝たきりになったとしても、20kg30kgのワンちゃんと違って○○さん抱っこできますよね?」


「はい!」


「さっきも言いましたけど、先はもうそんなに長くないと思うんですよ…。20年も一緒にいたんですから、あともうっ少しっ頑張って!!みてください!!」


「はい、はい・・・!」


 その後、診察時間・休みの日・緊急連絡先などのご説明をして電話を切りました。



 普段ですと、こういう内容の電話は院長に回すことが多いのですが、本日不在だったので!ワタクシが対応しました。この電話のニャンコちゃんが天寿を全うしてくれるよう祈るばかりです。だって愛情いっぱいくれたでしょう?


(安楽死賛成です、反対ですなどの批判的なご意見はご遠慮ください。コメント消しちゃうぞひらめき



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posted by Lucita at 22:25| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ちょっとビックリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです^ ^

20年ずっと一緒で家族として暮らしてきたのに
なんでそんな発想に至ってしまうんですかネー´д` ;
私には全く分かりません^^;
今実家出て暮らしてるんですけど実家の猫に会いたくて、会いたくて、母が送ってくれる動画とか写真とか何回も見返してます笑
オレ様は元気ですか?^o^
Posted by アキ at 2015年08月13日 23:58
>アキさま

こんにちは、コメントありがとうございます!
お久しぶりです^^
そもそも更新がいつもお久しぶりで・・・すみません(笑)

抗がん剤の治療してて、痛み止めが効かなくて、イタイイタイ鳴き叫んでいるのなら考えないこともないですけどね、おしっこくらいなにさっ!という感じでした(^^;

オレ様は今年の8月で居候歴13年になりましたが、元気です!
Posted by Lucita at 2015年08月14日 21:27
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