2014年04月30日

顔も名前も知らないワンちゃんの話

 うちの病院に来てくださってる方の中に、マンションの管理人さんがいます。


 マンションの住人の方が


「ひとりで歩いてたよ。」



と、1匹の年取ったシーズーを連れてきたそうです。管理人さんがいったん引き取り、飼い主さんを探しました。すると、マンションの 7階 のご家族のわんちゃんらしいという情報を得ました。



 家に電話しても出なくて、その7階の人の周りの住人に聞いて回り、携帯電話の番号を得て、管理人さんは飼い主さんに電話しました。返ってきた答え、




「うちのコはちゃんと家で留守番させてます!うちのコじゃありません!」






 飼い主さんが見つからず、管理人さんは管理人室に連れて帰りました。






 そして、結局のところ、「うちのコじゃない」と言った飼い主さんのわんちゃんだったそうです。



 何でも、ベランダに出して、出掛ける準備をしていたらそのまま忘れて、家族全員で(私もよく知る大型)ショッピングセンターに出掛けてしまったらしいです。




 それだけでも


「えー!ひどい!!」



と思う出来事なのに、このシーズーちゃん・・・放置された挙句、マンションの7階から転落したのです。





 普通は即死です。運が良くても、骨折したり、内臓破裂したり、どこか必ず怪我をしてるはずです。





 ところがところが!近所の動物病院に駆け込んだところ、無傷でどこも骨折してなかったそうです。







 管理人さんは


「白内障でさ〜目もほとんど見えてないのによく助かったよねー!飼い主見つかって良かったけどさ〜。」



とかるーく世間話程度に話して帰っていきました。






 いつもの通勤経路と違う道にそのマンションがあります。買い物した帰りの信号待ちをしていると、マンションが数棟ドーンと建っていて、その敷地は木々で囲まれててマンションの下のほうは見えません。多分、植木か、木か何か、クッションになるようなものが下にあったのだと思います。




 それでも、目が見えないのにベランダにひとりで心細かっただろうな〜とか、痛かっただろうな〜とか考えてたら、涙が出てきました。だってマンションの7階って、想像よりずっと高かったんです。しかもそのシーズーちゃん・・・17歳だったとか。


 17歳のわんちゃんっていったら、他のコよりもかなり長生きしてますが、それでも本当に本当に生きてて良かったです。しかも無傷!




 顔も名前も知らないわんちゃんの話でしたが、それからしばらくは、


『ここがキセキの現場か・・・』


マンションの前を通るたびに思い出してます。



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posted by Lucita at 22:18| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ちょっとビックリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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