2014年03月07日

笑顔・・・簡単で 難しい こと

 先日、ある1匹のワンちゃんが亡くなりました。飼い主のお姉ちゃんは、高校生くらいのときからうちの動物病院に通ってくださってた方で、結婚して姓が変わり、お子さんも2人いらっしゃいます。(その間に私の身辺は何も変わってないけども。)


 カルテをよくよく見ると私が勤めるよりも前から通ってくださってました。10年とちょっと、人生の転機転機には必ずそのワンちゃんが一緒でした。男のお子さんが2人いるから、このわんちゃんが長男と言っても過言ではないほど。



 そのワンちゃん、実はペットショップで買ったときから持病があったそうです。ずっと売れ残ってたコで、院長が、


「返してきたほうがいいよ。」


と言ったくらい。(知らなかった・・・。)



 でもお姉ちゃんは、


「目が合ってしまったから。」


と自分の家で飼うことに決めたそうです。「院長ズバって言うんですもん!」と後で笑いながらお話してくださいました。





 それからは、ずっとずっと定期的に動物病院に通ってました。さまざまな病気と闘って闘って・・・2月の頭に、ふらふらで足腰が立たないようになり、咳をしては倒れて、とうとう食事もできなくなりました。


 発作で倒れたとき、お姉ちゃんが朝一番に連れてきました。いっとき、酸素室に預かりました。意識は朦朧としてるのに、立ち上がっては倒れて、酸素室の壁にゴンと頭ぶつけたりしていました。


 発作抑える注射や苦痛を和らげる注射は動物病院で打てます。そのためにいっときは預かりました。でも、もう長くはないのは明らかです。残された時間、このわんちゃんにとって何が一番か、誰に会いたいか考えたとき、飼い主さんにお迎えにきていただくことにしました。




 もちろん、わんちゃん抱っこしつつお姉ちゃんも旦那さんも鼻をすすりながら涙を流していました。



私「難しいけど、泣き顔ばかり見せちゃダメよ!」



飼い主さん「はい!はい!がんばります!」




 2013年3月7日「ハッチ、戦いの日々」(http://ahtlucita.seesaa.net/article/343247120.html)・・・ちょうど一年前に書いた記事の終わりのほうで私が実践していた「悲しい顔をしない」こと。影では泣いてばかりいましたが、ハッチの前では『笑顔』を貫き通した例のアレ。





 昨日も一瞬倒れた18歳のわんちゃん連れてきた飼い主さんに言ったなぁ。





 もういつ天国に行ってもおかしくないコの飼い主さんに 何故 簡単で 難しい ことを言うのか・・・それは、旅立とうとしてるコに対して不安にさせないというのもありますが、天国に行く前に、笑顔を覚えておいて欲しいからです。







 それから3日後、「亡くなりました。」と連絡がありました。私も電話口で泣きました。一緒にふとんで寝てて、眠るように息を引き取ったそうです。



 「笑顔で送れましたか?」


と聞いたら


「無理でした。泣いちゃいました。」


と言われました。そうよね、悲しいのはやっぱり悲しいわよね。でもきっとお姉ちゃんの笑顔、ちゃんと覚えてると思うわ。






 このわんちゃんは、この飼い主さんに出会ってなければ、とっくの昔に亡くなっててもおかしくはなかった、と思います。本当に手術何回もして、投薬もずっとして、ここまでこのわんちゃんが生きてこられたのはこの飼い主さんあってこそだと断言できます。





 それから更に数日後・・・2月の終わり頃に、家族全員でご挨拶にいらっしゃいました。





旦那さん「すみません、ペットロス治す注射打ってください。」



私「無理です。悲しいものは悲しいんです。私も居候犬のハッチが亡くなったとき、毎日毎日泣いてましたから。今だってふとした拍子に涙出てきますよ。」




お姉ちゃん「動物のプロの方でもやっぱりそうなんですね。」



 そうなんですよ!散歩コース見ても泣くし!着てた服見ても泣くし!ここで一緒に昼寝してたな〜と思い出しても泣くし!もっとこうしてあげればよかった、ああしてあげればよかった、と思ったりするのです。






 お姉ちゃんは、


「ずっとずっと定期的にここに通っていたので、なんか来る用事がないのが信じられないです。みなさんに会えないのも寂しいです。」


と言ってました。いつでも遊びに来るよう伝えました。





 すごく溺愛してるわんちゃんねこちゃんが、もう長くはない・・・となったとき、やっぱりすごくすごく泣きたくなると思います。泣いてもいいのです。その代わり、たくさんたくさん触って、


「大丈夫だよ。ここにいるよ。」


と笑顔も見せてあげてください。






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posted by Lucita at 22:57| 埼玉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | ある愛の詩(うた) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする



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